人助けのご協力|自宅保管骨壺の無料散骨葬|

自宅保管骨壺の対応に困っている方に無償の散骨葬を提供するための取り組みをしています

現在、日本国内には100万~200万柱様のお遺骨が骨壺に入ったまま自宅保管(供養)されていると言われて
います。
意識的にお墓などに納骨しないで自宅供養されている方は少数派で多くの場合は何らかのご事情で
やむなくお遺骨が自宅保管となっている様です・・・。
それほど遠くない昔には人が死ぬと土葬や散骨葬が普通に行われていましたが、戦後になってからは、遺体は
火葬するのが標準となってきました。

また日本の高度成長期時代には「一億総中流家庭」などという言葉も生まれたくらいで、人々はお金に
余裕があり日本中の人がお墓を持とうとする「お墓ブーム」となり、日本中に沢山のお墓が作られました。
私たち世代は人は死んだらお墓に入るのが当たり前という時代を生きてきた世代なのです。
しかし昨今は「人は死んだらお墓に入る」という、長きに渡って私達に植え付けられた基本概念が
崩れ去ろうとしています。

その理由は皆様もすでにお気づきの通り

①お墓を引き継げない
②お墓を買えない
…が、大きな理由のようです。

単純計算では、結婚した夫婦が二人以上の子供をもうけなければ、社会全体ではお墓を引き継いでいく
事が出来ません。
結婚しない人が増えてきました。結婚しても子供を作らない夫婦も増えました。また、一般庶民の大多数がお金に余裕が無い層に属したり、嫌な言葉ですが貧困層と呼ばれる層に属したりするようになってしまいましたので、今の日本では多数の方が高額なお墓を用意する事が出来なくなりました・・・ この様な世相はお墓事情にも影響を及ぼしてきています。

お寺様は、高齢化社会により死者の数は年々増えているのにも関わらず、お墓の故人様が無縁仏になって
しまったりお墓の墓じまいをする檀家さんが多くなったりして、お寺の維持が困難になってきています。
まさにお寺様の受難の時代が始まってしまったのです。
この2~30年でお寺様の数が1/3になるのではないかと予測する学者さんもいらっしゃいます・・・。

お寺様激減予測の理由の一つには、民間経営の大型霊園が増えて来ている事も挙げられるでしょう。
納骨が手軽に出来て比較的安価な霊園を利用する方が増えてきていることも理由の一つだと言われています。
しかし一方で、民間霊園は2040年を過ぎると需要が減り、倒産ラッシュが始まるのではないかと警鐘を鳴らす
方もいらっしゃいます。
霊園の跡地では引き取る方もいない為に、やはり無縁仏になってしまう故人様も出てくる事になるので
しょうか・・・

お墓を引き継げないこの時代に、人々は「故人様のお遺骨をこの先、どのように供養しようか…?」
と考えることになります。

色々な納骨の方策を考えているうちに、故人様の遺骨を自然に戻すのが良いのではないかという答えに
たどり着いた人も沢山いらっしゃる事と思います。
事実、昔は自然葬が当たり前だったのです。
自然に還すという答え・・・すなわち散骨葬なのですが「遺骨はお墓に入れるのが普通」というお墓時代に
生きてきた私たちには、すぐには受け入れがたい答えですが、現代の日本の事情や経済的な背景に背中を
押されて必然的に出てきた葬儀法という答えでもあるように思えます。

また、アンケート調査によると「自分が死んだら散骨葬でも良い」と答えた人が50%近くになっているという
データもあります。
しかし、その様にしてたどり着いた答えの散骨葬も、現実的には散骨を実行しようとすると色々な方法が
有ったり、諸問題にぶつかったり、意外と高額な費用が掛かったりして先に進めず悩んでいる遺族様も
いらっしゃるようです。

当会では納骨や散骨をしたいがそのご費用が捻出できないという方と故人様の ために散骨葬のアドバイスや
お手伝いをさせていただくための活動しています。

現在当会では、ご自分の本意ではないのに「お遺骨が自宅保管になっている」方の保管理由や、この先に
自宅保管の「お遺骨をどのようにしたい」と考えているのか等の包括的な意識の調査中です。
結果がまとまりましたら発表いたします。 合わせて、現在お遺骨を保管されていた方が万が一
お亡くなりになったときに保管されていたお遺骨がどのように供養される事になるのかも調べていきたいと
考えております 。
無償散骨葬を円滑に区切りなく行うためのご協力をお願いいたします。